ヒトリゴト

数年放置のヒトリゴト

ホワイトバンドに流れた金で何が出来たか?

http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=810

試算1
かぜをこじらせて、あるいははしかなどの感染症から肺炎になり死亡する乳幼児は年間250万人。それを防ぐための肺炎に効く抗生物質は、1人5日分で約30円。6億円あれば、2000万人の子供に5日間の抗生物質を投与できる。
試算2
下痢になり脱水症で死亡する子どもは年間160万人。ORS(経口補水塩)を安全な飲料水に混ぜて飲ませるだけで命を救うことが出来る。ORSは1袋1回分約7円。6億円あれば、8600万袋を提供できる。
試算3
感染症のうち、はしかだけでも死亡する子どもの数は年間55万人。はしかを含め8種類(はしか、結核、百日ぜき、ジフテリア破傷風、ポリオ、横熱、B型肝炎)の予防接種ワクチンのコストは1人分約60円。6億万円あれば、1000万人の子どもたちに予防接種ワクチンを提供できる。
試算4
栄養不足により衰弱した子どもはかぜや下痢といったありふれた病気で死亡する。衰弱した子どもの体力を回復させる栄養補助食は、1食約15円。6億円あれば、4000万食分の栄養補助食を提供できる。
試算5
出産前後のケアを改善することで、多くの赤ちゃんの命を守ることが出来る。1回の出産に必要な清潔で安全な器具・消毒液・医薬品など一式は約1580円。6億万円あれば、38万回分の清潔で安全な出産をサポートできる。

6億円があれば、直接的にこれだけのことができたのだ。なんだか、村上龍の「あの金で何が買えたか」を思い出しますね。

ホワイトバンドを介さなければ、6億円もの善意は集まらなかったのだろうが。

その通りだと思う。ホワイトバンドを著名人が付け、流行のアイテムとして、ファッションとして受け入れられた意味は大きい(赤い羽根ではこうはいかない)。しない善よりする偽善、それで構わない。ホワイトバンドを買った人は、その300円の行方をよく知って、お金を払ったから満足ということではなく、これをきっかけに本当の意味で発展途上国に目を向けるべきではないか?