ヒトリゴト

数年放置のヒトリゴト

ほっときたい 世界のまずしさ

http://hottokitai.jp/

『私達には世界のあり方に関わっていく権利と責任があります。もちろん、あなたにだって。http://hottokenai.jp/who/index.html より引用 』
断言する。「私達」には関わっていく権利はあるが、責任はない。私のように慈善事業にメリットを見出せない者を無理やり関わらせる権利もない。

無理矢理関わらされてなどいないという反論も出そうだが、これだけ大きな広告を行い、イカリングを商品とした以上、我々は無理矢理関わらされていると思う。ホワイトバンドを目にし、その活動内容を知った結果、買うか買わないかの選択を僕は行った。その結果は買わないというものだ。では、僕は予てから発展途上国の貧困問題を考えていたかというと、全くそんな事はない。無理矢理関わらされたのだ。関わっていく権利はあっても責任など断じてない。
発展途上国の子供は3秒に1人死んでいるそうだが、それ以上に子供は生まれている。そして、全体的な人口は増えているのだ。死んでしまう子供が多い事は不幸だと思うが、物事を一側から捉え、それがあたかも悲劇的な事象であるかのようにミスリーディングを誘うのは如何なものか。人の善意(というものは非常に不安定で怪しいものだが)につけ込もうという意図があるようにも思えてしまう。また、イカリング300円の内訳が、まるで寄付であるかのように勘違いさせてしまう宣伝も如何なものか。
兎にも角にも、ホワイトバンド活動とはもともと手首に白い包帯やひもを巻いていたものだ。その趣旨や意図に賛同するならば、わざわざ300円払ってイカリングを巻かなくても良いではないか。
ちなみに、イカリングの趣旨が寄付ではなく活動費であるということに対しては、特に問題ではない。問題なのはミスリーディングを誘うような文句と、ミスリーディングさせられていることに気が付かない人間の存在だ。
『わたしは世界の貧しさを ほっときたい』